日本の医療体勢は世界でも有数の技術を誇りますが、ただ一つだけ世界に誇れない問題を抱えています。その問題というのは、医療従事者の過重労働であり、残業を含めて法律で8時間労働が義務付けられているのにもかかわらず、目安となる時間を超えているのが現状です。なぜ、このような事態になっているのかというと、一番は医療従事者不足によって、患者のケアに追われ休む暇がないことが挙げられています。そのため、過労を押し殺して現場で働かなくてはならないケースも少なくないのが、日本の医療体勢の課題になっていると言われています。
しかし、いくら過労を我慢してが仕事に臨もうとしても限界があります。このような状態を放置すれば、蓄積した疲労は医療従事者の心身を蝕みます。また、医療ミスのリスクの増加やうつ病などの精神疾患の可能性も高まり、貴重な人材を失うことにもなりかねません。この問題をクリアするためには、待遇改善を行う必要があり、医療従事者も可能な限り仕事の合間にはブレイクタイムを設けることを改めて再認識するべきでしょう。
ブレイクタイムには様々な方法がありますが、例えば昼休みは食堂でしっかりと食事を摂るだけでなく、ストレス緩和をするために仲間とおしゃべりをして息抜きをしたり、仮眠をとって休息をすることです。実際に学校や企業でも仮眠を含めたブレイクタイムを取り入れることで、作業効率の向上に役に立っているという話を耳にします。ですから、ブレイクタイムを取り入れるためにも、各医療機関は職員の待遇改善を行い、短時間でも休憩が取れるような工夫をする必要があります。